TZR50R+Dream50=FZR50R その3
お待ちかね?のセッティング編に突入!
の前に確認事項があります.
※本記事はFCデザインによる開発上のイベントを記事にしたものです。
※Fi電子制御燃料噴射システムはその使用を競技、クローズドコース専用に限定し設計・製造・販売しているものです。使用上の安全の確保、商品の使用にあたりましては、お客様の自己の責任の範囲で行ってください.
さて,セッティングの手順にもいろいろとあるかもしれませんが,今回は実際に私がセッティングを進めたときの履歴を追って行きます.
セッティングに入る前に,空燃比計を取り付けます.
私が使用しているのはコレ
GRIDさんで購入したLM-1空燃比ロガーメータ.
その名のとおり空燃比計+データロガーの機能を持っています.(オプションが必要ですが)
でも,ECUにログ機能があるので,こいつのログ機能はいまだに1度も使っていません.
まずは,マフラーにO2センサのボスを溶接.
今回はサイレンサ部の前につけました.(というより,ここしか場所が無かったんです)
低回転,軽負荷領域では排気の脈動が大きく,排気管出口から空気をたくさん吸い込んでしまい,正確な計測が出来ません.
そのためセンサはエンジンに近い位置にあるほうがより正確に計測できますが,場合によってはセンサがオーバーヒートしてしまいます.
そんなときは「センサヒートシンク」なるものも販売されていますので使ってみてください.(grid+空燃比で検索!)
インジェクションのDream50なんてありませんので基本マップがありません!
とりあえず近そうなカブのマップをベースにセッティングを行います.
かなり細かく区切っていますが,まったくの0からはじめる場合は,回転軸をもっと荒くしたほうが作業がしやすいです.(2000rpm毎とか)
まずはカブのマップデータをソフトウェアに読み込みます.
今回はスロットルボディもインジェクタもカブからの流用なので変更はありませんが,
別のECUからデータを持ってきたときはスロットル値,インジェクタ容量等を合わせておきます.
ちなみに製品出荷時にはこの辺は設定済み,マップも大体近いと思われるものが記録されていますので通常は変更はいりません.
ここで各種補正について確認しておきます.
「暖気補正」
セッティングをするときに重要なのは温度管理です.
細かい話は別に譲るとして,温度が変わるとセッティングがずれてしまいます.
そのために「暖気補正」があるのですが,これに初めから頼るとセッティングがずれているのか,補正値がずれているのか解らなくなってしまいます.
出来れば初めのうちは暖気補正を止めておくとわかりやすいです.
重要なのは「ある決めた温度」でセッティングするということです.
通常走行時の温度に近いと後のセッティングがしやすので,FI化の前に現状を把握しておくことをお勧めします.
「始動時噴射量」
「補正」とは違うのですが,エンジン始動時には「始動時噴射量」という回転数やスロットル開度に関係なく決まった量の燃料を噴射します.(エンジン温度で決めています)
エンジンが掛かり難い時は,スロットルの開度で調整してみてください.スロットルを閉じれば濃くなり,開ければ薄くなります.
「始動増量」
エンジン始動直後は各部の温度が低いため,「始動増量」という補正が働きます.
これは始動直後から増量補正し,数秒~数十秒間かけて徐々に補正量を減らしていくというものです.
キャブだとチョークに相当します.
(1つ前の始動時噴射量は始動時のチョークの役目をします)
つまり始動直後には暖気補正に加えて始動増量補正が掛かります.
「非同期噴射」
キャブで言う加速ポンプに相当します.
スロットルを急に開いたときは吸気量の増加に対して燃料供給が遅れます.
スロットル急開を検出すると同時に(回転信号とは関係なく)燃料を吹いてレスポンスを改善します.
「フューエルカット」
コレも「補正」ではありませんが,エンジンブレーキ時の燃料カットです.
高回転,スロットル全閉(アイドル開度)のときに,燃料噴射を止めて燃費を向上させます.
温度によってフューエルカットを止める(通常通りの噴射に戻る)回転数を決めます.
初期セッティング時にはセッティングのずれを明確にするため,「暖気補正」「非同期噴射」を止めておくことをお勧めします.
「非同期噴射」を止めている間は,スロットル操作はなるべくゆっくりを心がけてください.
さぁ,作業に戻りましょう!
まずは回転信号が取れているか確認します.
ゆっくりクランキングして信号が入るとダイヤルコントローラ横の赤ランプが点いたり消えたりします.
燃圧をあげて,準備が出来たらいよいよ火入れ式.さぁ無事に掛かるのか?!
・・・普通にアイドリングしてますけど何か?( ゚Д゚)ナニカ?
まぁ,この辺はカブと大差がないということですね.
無事エンジンが掛かったら,暖気をしつつアイドリングを安定させましょう.
ここから実際のセッティング作業に移るわけですが,初期セッティングに便利なのが「ダイヤルコントローラ」です.
これはダイヤル操作で噴射量を増減するものです.増減率もソフトから変更できます.(標準は0.1~2.0倍)
さて,アイドリングの調整ですが,
アイドリングのような軽負荷では始めのほうで説明しましたように,空燃比計は正しい値を表示しにくくなります.単気筒は特にその傾向が強いです.そこでダイヤルコントローラの出番です!
まずダイヤルで回転数が一番高くなるところを探します.そこがパワーベスト(空燃比13付近)です.
回転が一番高くなるところを探して,目標回転より少し低くなるようにアイドルスクリューで調整.
スロットルを調整したら回転が一番高くなるようにダイヤルで噴射量を調整.
コレを繰り返して,目標回転数で空燃比13になるように調整します.
キャブのパイロットエアースクリューの調整に似た作業手順です.多分すぐに終わると思います.
さてこいつはアイドルスクリューどっち向きだっけ?
せまっ!
かなり奥まってますね.(デジカメをスロットルボディ下まで押し込んで撮影してます)
まぁ,触るのはセッティング中だけなのでボールポイントのヘックスでがんばります.
アイドリングが安定してきたところで,ここからはシャシーダイナモがあるとセッティングがより快適,スピーディに出来ます.
「そんなもんあるか!
」という方には是非FC-design製シャシーダイナモをお勧めしたいところですが,すいません,製作が大幅に遅れております.詳細はまたの機会に掲載させていただきます.m(_ _)m
今回はあくまでシャシダイナモ無しでの私のセッティング履歴のご紹介ということで.
アイドリングが安定してきたら,無負荷のまま高回転まで出来る範囲で大まかに合わせます.空吹かしですね.
この段階ではダイヤル+フィーリング+空燃比計で合わせます.
大体感じがつかめたところで,限られた場所で出来る範囲(発進~初期加速程度)を合わせます.
ここでもダイヤルコントローラでスムーズにいけるセッティングを見つけます.
違和感なく発進,ちょい加速が出来るようになったところで,こんな感じになりました.
低回転は結構濃かったみたいですね.
原付1種なのでちょっとしたスペースでもあらかたセッティングが出来てしまいました.
と,ここで記事が予想以上に長くなってしまったためドクターストップが!?
実走セッティングはマタコンドデスネ!
(次はログ機能を使います)
前の記事http://fc-design.at.webry.info/201504/article_136.html
次の記事http://fc-design.at.webry.info/201504/article_134.html

の前に確認事項があります.
※本記事はFCデザインによる開発上のイベントを記事にしたものです。
※Fi電子制御燃料噴射システムはその使用を競技、クローズドコース専用に限定し設計・製造・販売しているものです。使用上の安全の確保、商品の使用にあたりましては、お客様の自己の責任の範囲で行ってください.

さて,セッティングの手順にもいろいろとあるかもしれませんが,今回は実際に私がセッティングを進めたときの履歴を追って行きます.
セッティングに入る前に,空燃比計を取り付けます.
私が使用しているのはコレ
GRIDさんで購入したLM-1空燃比ロガーメータ.
その名のとおり空燃比計+データロガーの機能を持っています.(オプションが必要ですが)
でも,ECUにログ機能があるので,こいつのログ機能はいまだに1度も使っていません.

まずは,マフラーにO2センサのボスを溶接.
今回はサイレンサ部の前につけました.(というより,ここしか場所が無かったんです)
低回転,軽負荷領域では排気の脈動が大きく,排気管出口から空気をたくさん吸い込んでしまい,正確な計測が出来ません.
そのためセンサはエンジンに近い位置にあるほうがより正確に計測できますが,場合によってはセンサがオーバーヒートしてしまいます.
そんなときは「センサヒートシンク」なるものも販売されていますので使ってみてください.(grid+空燃比で検索!)
インジェクションのDream50なんてありませんので基本マップがありません!

とりあえず近そうなカブのマップをベースにセッティングを行います.
かなり細かく区切っていますが,まったくの0からはじめる場合は,回転軸をもっと荒くしたほうが作業がしやすいです.(2000rpm毎とか)
まずはカブのマップデータをソフトウェアに読み込みます.
今回はスロットルボディもインジェクタもカブからの流用なので変更はありませんが,
別のECUからデータを持ってきたときはスロットル値,インジェクタ容量等を合わせておきます.
ちなみに製品出荷時にはこの辺は設定済み,マップも大体近いと思われるものが記録されていますので通常は変更はいりません.
ここで各種補正について確認しておきます.
「暖気補正」
セッティングをするときに重要なのは温度管理です.
細かい話は別に譲るとして,温度が変わるとセッティングがずれてしまいます.
そのために「暖気補正」があるのですが,これに初めから頼るとセッティングがずれているのか,補正値がずれているのか解らなくなってしまいます.
出来れば初めのうちは暖気補正を止めておくとわかりやすいです.
重要なのは「ある決めた温度」でセッティングするということです.
通常走行時の温度に近いと後のセッティングがしやすので,FI化の前に現状を把握しておくことをお勧めします.
「始動時噴射量」
「補正」とは違うのですが,エンジン始動時には「始動時噴射量」という回転数やスロットル開度に関係なく決まった量の燃料を噴射します.(エンジン温度で決めています)
エンジンが掛かり難い時は,スロットルの開度で調整してみてください.スロットルを閉じれば濃くなり,開ければ薄くなります.
「始動増量」
エンジン始動直後は各部の温度が低いため,「始動増量」という補正が働きます.
これは始動直後から増量補正し,数秒~数十秒間かけて徐々に補正量を減らしていくというものです.
キャブだとチョークに相当します.
(1つ前の始動時噴射量は始動時のチョークの役目をします)
つまり始動直後には暖気補正に加えて始動増量補正が掛かります.
「非同期噴射」
キャブで言う加速ポンプに相当します.
スロットルを急に開いたときは吸気量の増加に対して燃料供給が遅れます.
スロットル急開を検出すると同時に(回転信号とは関係なく)燃料を吹いてレスポンスを改善します.
「フューエルカット」
コレも「補正」ではありませんが,エンジンブレーキ時の燃料カットです.
高回転,スロットル全閉(アイドル開度)のときに,燃料噴射を止めて燃費を向上させます.
温度によってフューエルカットを止める(通常通りの噴射に戻る)回転数を決めます.
初期セッティング時にはセッティングのずれを明確にするため,「暖気補正」「非同期噴射」を止めておくことをお勧めします.
「非同期噴射」を止めている間は,スロットル操作はなるべくゆっくりを心がけてください.
さぁ,作業に戻りましょう!
まずは回転信号が取れているか確認します.
ゆっくりクランキングして信号が入るとダイヤルコントローラ横の赤ランプが点いたり消えたりします.
燃圧をあげて,準備が出来たらいよいよ火入れ式.さぁ無事に掛かるのか?!

・・・普通にアイドリングしてますけど何か?( ゚Д゚)ナニカ?
まぁ,この辺はカブと大差がないということですね.
無事エンジンが掛かったら,暖気をしつつアイドリングを安定させましょう.
ここから実際のセッティング作業に移るわけですが,初期セッティングに便利なのが「ダイヤルコントローラ」です.
これはダイヤル操作で噴射量を増減するものです.増減率もソフトから変更できます.(標準は0.1~2.0倍)
さて,アイドリングの調整ですが,
アイドリングのような軽負荷では始めのほうで説明しましたように,空燃比計は正しい値を表示しにくくなります.単気筒は特にその傾向が強いです.そこでダイヤルコントローラの出番です!
まずダイヤルで回転数が一番高くなるところを探します.そこがパワーベスト(空燃比13付近)です.

回転が一番高くなるところを探して,目標回転より少し低くなるようにアイドルスクリューで調整.
スロットルを調整したら回転が一番高くなるようにダイヤルで噴射量を調整.
コレを繰り返して,目標回転数で空燃比13になるように調整します.
キャブのパイロットエアースクリューの調整に似た作業手順です.多分すぐに終わると思います.
さてこいつはアイドルスクリューどっち向きだっけ?

せまっ!
かなり奥まってますね.(デジカメをスロットルボディ下まで押し込んで撮影してます)まぁ,触るのはセッティング中だけなのでボールポイントのヘックスでがんばります.
アイドリングが安定してきたところで,ここからはシャシーダイナモがあるとセッティングがより快適,スピーディに出来ます.
「そんなもんあるか!
」という方には是非FC-design製シャシーダイナモをお勧めしたいところですが,すいません,製作が大幅に遅れております.詳細はまたの機会に掲載させていただきます.m(_ _)m今回はあくまでシャシダイナモ無しでの私のセッティング履歴のご紹介ということで.
アイドリングが安定してきたら,無負荷のまま高回転まで出来る範囲で大まかに合わせます.空吹かしですね.

この段階ではダイヤル+フィーリング+空燃比計で合わせます.
大体感じがつかめたところで,限られた場所で出来る範囲(発進~初期加速程度)を合わせます.
ここでもダイヤルコントローラでスムーズにいけるセッティングを見つけます.
違和感なく発進,ちょい加速が出来るようになったところで,こんな感じになりました.
低回転は結構濃かったみたいですね.
原付1種なのでちょっとしたスペースでもあらかたセッティングが出来てしまいました.
と,ここで記事が予想以上に長くなってしまったためドクターストップが!?

実走セッティングはマタコンドデスネ!
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